ASD(自閉症スペクトラム)息子、個別療育2回目の記録です。
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個別療育2回目の記録
1.あいさつ
「これから〇〇のおべんきょうをはじめます」
しっかり先生に続いて復唱できていました。
2.うんどう
椅子と机を教室の端へ動かして運動用具を並べ、準備をします。
先生「自分が座っているお椅子を両手で持って」
とわかりやすく指示、言う通りにできていました。
まず先生が説明し、その通りに実践。指示を理解し記憶できているかの確認&訓練です。
先生「1.トランポリンを5回とんで、2.平均台、3.グラグラボール、の順番でやるよ」
そして開始。
先生「トランポリン何回とぶっけ?」→「5回」正解◎
次は平均台→「ここがちょっと難しいかな?」
グラグラボール(グラグラするボールっぽいものの上を飛び石のように歩く)→足の幅的に難しそうと判断すると、「ボール動かしてみようか」
等々、終始声かけとサポートをしながら取り組ませてくれました。
3.おつかい
ラミネートしたイラストを切り抜いて作った野菜と果物のカードがたくさん用意されており、先生が教室内のいろいろな場所に配置します。(その間息子は後ろを向いて待つ)
色や特徴などのヒントを言ったものを当て、それを探して持ってきて先生に渡すという遊び。
1つ目。
先生「①くだものです ②色は赤い ③形は丸いです」「これはなんでしょう」
→2回言ってもらい、「リンゴ!」とわかりました。探して届けます。
2つ目。
先生「①やさいです ②色は赤い ③形は丸いです」
今度は即「トマト!!」→ササッと探して届けます。
3つ目の説明はメモり忘れてしまいましたが‥茄子でした。
ナスは、息子の手が届かない高い位置に配置されており、1人ではとることができません。さあどうする!?
息子「ナス、届かない」
先生「どうする?先生お願いしたら抱っこしてあげるよ?お願いしてみる?」
息子「ナス、届かないから抱っこ」
みたいな感じで「1人でできない時は周りの人の助けを借りる」練習も取り入れられていました。
4.えほん(怖かったらしい)
「へんしんマーケット」
そのお店でお買い物をすると、買ったものによってだんだん何かに変身してしまうという、こどもに大ウケらしい本。
しかし、この本の内容が息子にはショックだったらしく、車で家に帰る途中、
「おかあさん、へんしんしない?」と心配の言葉を出し始め、
家に帰って夜落ち着いた頃にも「〇〇、こわい」
と本の内容を思い出し怖がるようになってしまいました💦
このことについては後述します。
5.ぼたん&ゲーム
ASDの子は巧緻性(手先の器用さ)に難のある子が多いらしく、それを鍛えるプログラムと思われます。
①ぼたんとはいいつつも、プラスチックの蓋付きケースの蓋にスリットが入れてあり、そこにギリギリのサイズのコインのようなものを指先で押し込む遊び。
もりもり取り組んで全部入れることができていました。
②2列の棒が10本ずつ?並んでいる道具(木製のディッシュスタンドみたいなもの)に、両側から1本ずつ棒を選んで輪ゴムを渡してかけるという遊び。
先生「1と10にかけます」
息子「1と9がいいの」
先生「じゃあ次そうしよ?まずは1と10」
息子納得。ルール通り取り組めていました。
木製のディッシュスタンドのイメージがわからない人のために・・
こんな感じ。(絵に描こうと思いましたが同じ角度と長さの直線が多くて諦めました)
③メダルつみ?バランスゲーム
ゆらゆら揺れる土台に順番にサイコロをふってメダルのようなものを積んでいくゲーム。
小声で指示を出し、静かにそーっと楽しむことを教えてくれている感じでした。
以上、今回も盛りだくさんで終了。
絵本の内容を思い出し怖がる息子。ASDの特性によるものか?
テレビや映画などでも同様のことが
絵本の内容を怖がったことについてですが、
3歳前後あたりから、ドラえもんなどの子ども向け番組でも
「悪者が出てくるところ」や
「のび太のママが怒るところ」などの怖いシーンを極端に嫌がり、
「見ない!見ない!」と泣くようになっており、そういう気質なのかもしれません。
のび太のママに至っては怒ってなくてもママが現れるだけで嫌がるようになってしまいました・・
いつ怒り始めるのか気が気じゃないんだろうな‥
ASDの特徴「自他境界の曖昧さ」が原因??
ASDの特性の中に、
「自他の境界がわからない」というのがあるみたいですが
(それが人との距離感をうまくとれない要因にもなる)、それが関係しているのかも、、
見ていると、生活の中でもちょいちょいそれを感じさせることがあります。
・妹が危ないことをしていると心配でひどく泣いて取り乱す
お風呂の湯船から自分で出ようと登ろうとする、滑りやすいところでぴょんぴょんしちゃう、ソファーに登っちゃうなど。
「落ちるぞ!落ちるぞ!ウワアアーン」「転んじゃうからぴょんぴょんしないでー(´;ω;`)!!」という感じ。
・自分がされて嫌だったことを妹がされそうになるとやはり泣いて取り乱す
風邪をひいてお医者で喉を診てもらった時、腫れていて痛かったらしく、その後妹も風邪をひいて診てもらった時、横で嫌だ嫌だと泣いていました。
テレビの中のことも、作り話とわかっていても自分がされているように感じ、耐えられない不安感や辛さがあるのかもしれません。
今は無理強いする時期ではないと判断
まあ、関係していてもしていなくても、この件に関しては、発達センターの相談員さんや療育の先生とも相談して、息子が「怖い」「見たくない」と感じるならそれを尊重してあげるのが今はいいのだろう、と考えるようにしました。
ちょっと前までは
「最後はハッピーエンドになるから大丈夫。ここも見ないと内容のつながりがわかんないよ?」とか
「こんなのも見れないんじゃこの先どうにもならんぞ」とか
「いろんなことがあるってことを知っておかないと・・」とか思ってたんですが、
まだ3歳だし‥
今後どうなっていくかはわからないけど、今は無理強いはやめようと思います。
ハッキリ拒否しているのにそれを聞き入れず、
「言ってもムダ」と思わせるのが一番避けたいことですしね‥‥
幸い、「怖いかもしれないからえほん読むのヤダ」とまではまだ行っていないので、
ここで止めるのがいいのかもしれない。
療育施設にも報告。今後は絵本の内容を気を付けることに
療育施設にも、電話で相談し、あまり怖がりそうな絵本は今後チョイスしないように配慮してもらえることになりました。(難しそうですが‥)
図書館で私が内容をしらない絵本を借りることもよくあったので、最近は借りる前に検閲しています(^^;
おわりに
2回目の記録はこんな感じで終了。
療育の内容自体も良いですが、色々な反応から普段の息子の行動の理由を改めて考える機会にもなるなあと感じています。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた(^^)/
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