明日の風を変えていけ〜兄妹母の育児日記~

5歳兄と3歳妹を育てる主婦の日々。兄は自閉症(アスペルガー症候群)診断済。

息子、集団のスポーツの習い事をやめることに。自閉症児には早かったか‥

こんにちは。高機能自閉症(ASD、アスペルガー症候群)の4歳息子の母、しずくです。

 

息子氏、夏前から通っていた習い事を一度退会することにしました!

スポーツマンのイラスト

自閉症児には集団競技よりも個人競技が向いている?

元々、「自閉症の人は人とのコミュニケーションが苦手なため、スポーツなどは集団競技より個人競技の方が向いている」と言われているようで、

私も息子には空手や剣道、合気道などの武道を習わせたいな~と思っていました。

色々なスポーツの基礎を経験できる習い事は魅力だったのでものは試しと入会

しかし、年少から通えて色々なスポーツを経験させてくれる習い事を見つけて見学に行ったところ、集団ではあっても先生の数が多く、少人数ごとにグループ分けをして指導してくれていることもあり、

幼少期からいろんなスポーツを知識として吸収して、いろんな筋肉の使い方もやってみられるのいいな~、何か身になることがあればいいな、と入会を決めました。

 

約半年様子を見て、、、

そのスポーツ教室は年齢別にクラス分けされていて、息子は年少さんと年中さんだけのクラス。

始めてみると、周りのお友達はみんなきちんと集まって先生の指示通りに動いている中、先生の指示を無視して走り回っちゃう息子。。

 

むしろ息子以外は年少児もみんなきちんと並んで自分の順番を待ち、お友達の順番もしっかり見守れていることにびっくりしました。

息子はというと自分が走り回って逃亡するだけでは飽き足らず、お友達の順番の時に進行方向に躍り出て道具を動かしちゃったり道を塞いで立ちはだかっちゃったり・・・(´;ω;`)

 

補佐の先生が入ってくれたり色々な声かけをしたりして先生方も頑張ってくださっていたんですが、息子の行動が改善することは数か月経ってもありませんでした。

 

息子の自己肯定感保護&誤学習回避のため一度退会することを決意

息子は充分頑張っていた

私も最初の頃は「先生のお話ききなさい!」とか「走らない!」とかって叱ったり、

レッスンが始まる前に落ち着いた状態でゆっくり言い聞かせたり、

「先生のいうことしっかりきけて頑張れたら終わったあとドーナッツ食べようね」

とご褒美で釣ったりして「ちゃんと」参加させようとしたんですが、、

 

そのうち息子自身も

「本当はちゃんとしたいのについ体が動いて遊んでしまう」

「自分をコントロールできない」ということに苦痛を感じ始めたようで、

 

「がんばれないからごほうびいらない・・」とえぐつきながら言ってきたりして、

かわいそうになってしまいました。

このままでは息子が「がんばれないダメな自分」となって自己肯定感が傷ついていってしまう。

 

そこまでくると、「頑張りなさい」と言ってきたけど「頑張る」とは‥?

という疑問が自分の中で生まれ始め、

「先生の話をきいて途中でふざけたりせず最後まで指示を聴き続ける」は

「頑張る」ではなく「自制に成功する」であって、

頑張りたい気持ちがあってガマンしようとするのについ体が動いてしまって悔しい思いをしている息子は充分頑張っているじゃないか、と思いました。

 

そこからは、叱ることはやめて遊んじゃおうが遊ぶまいがレッスン後は楽しくドーナツタイムを設けることにしました。

習い事の先生にも相談

そして、スポーツ教室の先生にも相談すると、対策を考えて指導を続けてくれるとのこと。

親は基本的に口を出さず、先生方に任せるという方針に決まりました。

 

するとよりリラックスしてふざけ始めました(笑)

まあそうなるよね‥

発達相談で相談すると「誤学習」が気になるとのご意見

息子がリラックスして参加できるようになったのは良いんですが、やはり指示はぜーんぜんきかず好き勝手やっています。

先生達も叱るのではなく優しく誘導する方針で、私もその方針が好きでこの教室を選んだのですが、いかんせん息子が全然従う気を見せない。

 

どうもヤツは「誰かに指図される」ことを嫌うタイプ。

 

そこで3歳の頃からお世話になっている発達相談の相談員の方に相談すると、

「その習い事を続ける目的が何なのか、によると思いますね。楽しく通えれば良しとするのか‥話をきいていると『指示をきかなくても怒られない』という誤学習をしてしまっているように思えるのでそこをどうするか‥」

「指示をきかなくても走り回って楽しくやっているならそこで体力づくりに繋がるので良しとするか、集団での指示をきく訓練をしたいならちょっと違うと考えるか、どうしたいかですね」

と大変冷静でごもっともなご意見をいただき、

「そうだよね。。。。。」

とそれから1,2ヶ月様子を見て改善が見られないようなら退会しようと決意しました。

 

そして1ヶ月。

最初に比べると指示をきいてその場にとどまれる時間が随分長くなり、成長したなあ!

と感じる部分も多々ありましたが、それでもまだまだうまくいかない部分も多く、

やはり上述の自己肯定感の保護と誤学習の回避のため、一旦退会することを決めました。

 

もう少し心が成長したら再開も考える

一旦退会はしますが、最初の頃より指示をきくことができるようになってきた事も事実なので、あと1,2年、または小学校入学くらいになれば意外とスンナリ参加できるようになるかもしれません。

そうなれば、再度入りなおしてもいいな、と考えています。

 

今は無理に続けるよりも、療育の少人数プログラムやSSTなどで訓練し、たくさん褒めてもらって「指示を聴くのが当たり前」という常識を彼の中で育てることに専念したいと思います。

療育の少人数などでは本当によく指示をきいてとてもお利口にできているので‥

とりあえず誤学習を排除し彼に合った環境で純粋培養していく作戦‥

療育の先生たちにサポートしてもらって自己肯定感高めながら少しずつ自分のコントロールもできるようになっていってもらって‥

すっかりいい感じに仕上がったところで再度社会へ投入する・・・

 

うまくいくといいなあ。

さいごに

色々と悩みましたが、スポーツの習い事についてはこのように考えて決めました。

そろばんは継続です(笑)

ピアノはどうしようかな。

実はそろばんとピアノは、自閉症児の特性として言われている苦手の1つである「巧緻性」(手指の器用さ)を早い段階から鍛えたいという狙いもあるんですよね。

 

そろばんはうまくいっていて、人差し指と親指を上手に使って小さい玉をぱちぱちやっています。

ピアノについては今は鍵盤バンバン叩くくらいしかやっていなくて来年4月から進級して弾き始めるらしい‥‥

 

どうしようかなあ~~~~~~。

 

→その後やめ方を工夫して良い形で卒業できた記事はこちら

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _"m)

ではまた(^^)/