明日の風を変えていけ〜兄妹母の育児日記~

5歳兄と3歳妹を育てる主婦の日々。兄は自閉症(アスペルガー症候群)診断済。

習い事のやめ方。本人にとって良い形の終わり方になるよう工夫しました

こんにちは、しずくです。

高機能自閉症(アスペルガー)の4歳息子と、発達は謎の2歳娘に幸せな人生を歩んでもらうため、日々奮闘中です。

 

スポーツの習い事を無事退会しましたので、やめるまでの流れを記録します。

 

↓やめる決意までの経緯や理由はこちら

11月末の時点で退会の意向を固め、教室に報告

通っていた教室は「退会の場合は前月の末日までに退会届を提出」というきまりだったので、11月末に退会届を提出し、12月いっぱいでやめることにしました。

 

ちょうど年末だったので区切り的にもちょうどよく、

本人にとっても納得しやすい条件だったと思います。

 

本人への伝え方

本人に「やめる?」ときくのではなく決定事項として通達

退会するにあたって、本人にどう伝えるかが最初の課題となりました。

「本人の意思を尊重する」というと聞こえはいいですが、まだ4歳になったばかり。

自分の判断に責任を持たせるにはあまりにも早いというのが私の考えです。

 

発達相談の方と話した時、最初は

「本人にやめる~?ときいてみるのはどうですか?」と言われましたが、

息子は負けず嫌いなので、

「やめる?」ときくと「やめない」と答えるのが目に見えています。

そこで、やめることは決定事項として、

「12月末でいったんおしまいだよ~」という風に伝えれば、

「そんなもんか」と思うんじゃないか(笑)という話になりました。

 

習い事の先生にも話を通しておいて、

「息子くんは12月で1回卒業です、またきてね~」という感じで話を合わせてもらう計画にしました。

 

11月末の時点から予告を開始

11月末時点で(いちおう保険として退会届を提出する前に)本人にも、

「〇〇(習い事の名前)は12月までで一度卒業します」と説明し、

カレンダーに習い事の印の絵とともに『さいご!!🌸』と書いて

「この日でさいごだよ」

と声をかけ、心の準備を促しました。

 

※カレンダーには各習い事の予定や幼稚園のプールの予定などが本人にもわかるように絵や記号でかきこんであります。

 

「12月の最後の練習で終わりっていうお約束になっているんだよ」(退会届を出せば本当)

「いったんおしまいだけど、もっと大きくなって『また通いたい!』てなったらその時にもう一度始めることもできるよ」

「今は毎日忙しいし、色々落ち着いて息子も大きくなったらまた考えようね」

という説明(本心)もしています。

 

すると、「ウン(そういうもんなのか)」と納得した様子。

 

本人がやめたくないというなら継続も考え直そうかと思いましたが、

スンナリ納得したので予定通り退会届を提出しました。

(ここは「元々12末までのお約束だった」と思わせるため、息子には見せずに手続きしました)

 

息子は予定の確認をしょっちゅうするタイプなので、

11月末~最後の日までに何度もこのやりとりをしました。

 

ちなみに、いったんやめると言うと「いつまた始めるの?」ときかれる可能性を考えて、「来年からお母さんもお仕事始まるし落ち着いてまた始めたい!てなったら申し込んでみようか~」という答えを用意していましたが、きかれませんでした(笑)

 

賞状を作り、やりきった!という達成感を演出

前もって本人に予定を伝えていたのには、

「見通しをつけて心の準備をしたうえで最後の日を迎える」

ということの他にもう1つ狙いがありました。

 

それは、

「約束の日まで継続し、通いきることで達成感をもたせる」こと。

 

そのため、最後の日に合わせて表彰状を用意しました。

載せていいかわからないので枠は消しときました(笑)

枠はフリー素材の賞状枠を使い、普通の用紙に印刷してラミネート加工。

サイズは扱いやすいように小さくA6。

最後の練習が終わった後、家で家族が揃うタイミングで、夫と私から授与しました。

ラミネーターはこれ

 

思ったより大喜びで良い形で卒業となりました

賞状を私が読み上げ、夫から渡すと、予想をはるかに超える喜びようで、

汚さないように大事に受け取ってずっと肌身離さず持っていました。

 

「息子、めっちゃくちゃ嬉しくなっちゃった!」とニッコニコで何度も見ていました。

 

夫と私でチヤホヤしていたら、

「ちょっとふざけちゃったこともあったけどねえ」と気にしていました。けなげ‥😭

 

さいごに

色々と心配なこともありましたが、何はともあれ、

「習い事をやめる」というのは同じでも

「なんとなく馴染めず敗走した」というより

「最後までやりきった!」感が出て、すごくよかったな~と思います。

 

実際、息子も色々とうまくいかなくてつらい思いをしたことが多かったと思いますが、

休んだのは風邪をひいた時だけで、「行きたくない」と休んだことは一度もありません。

本当によくやったと思います。

 

よくがんばったね、息子!

 

親としては、とっても良い経験になって良かったな~と思っています😊(能天気)

賞状すごく喜んでくれたし、いい思い出になっているといいな。

 

裏話

記事の中に入れる場所がなかったため、裏話として最後に付け加えておきます。

今回の「決定事項として伝える」「前もって予告する」「賞状を用意する」には、言い方を変えると以下の狙いがありました。

それは、

「辛いこと、嫌な事も最後までやり遂げる」という価値観を育てること。

「楽しくなければやめてもいい」という価値観が根付くのを防ぐこと。

 

私も実は「楽しくないのに無理に続ける必要はない」と思っていますが、それはもっと心が成長して基本的な価値観が完成してからの話。

自分に合っていない選択から抜け出せないことと、簡単にやめない根性をつけることとは全く別物だと考えています。

まずは「辛くても最後までやり遂げる」という価値観があって、それから世界が広がっていくのがいいんじゃないかなと思っているのです。

 

ただ、発達相談での最初のアドバイスの「やめる~?」は、

「楽しくないならやめる?」と本人に決めさせるという趣旨だったので、

その方が良いのかもしれません。そこは親の考え方によると思います。

 

私としては、

「自分の意思で続けたくないからやめた」のではなく

「予定をこなし切った」というイメージにしたいと強く思い、このような形にしました。

 

この経験は、「最後まで頑張ってやり通す」という価値観の最初の一歩として、

「うまくいかないこともあったけど最後まで通い通した」

という成功体験になるのではないかなと思っています。

 

おそらく、このまま続けさせていたら、うまくいかないことの多さ・それが改善しないことによる自分への失望に潰されてしまい、「最後までやり切る」という成功体験を積むことは難しくなったと思います。

辛くて行きたくない気持ちが大きくなってしまったり、憂鬱な気持ちになり、それからやめたとしても今回のような喜びや達成感は果たして得られたか・・・。

 

そこでここらでドクター(親)ストップ、良い形で卒業、という運びにした、というわけです。

 

色々と綱渡りだったし、本人がもう少し成長するともう使えない手(予定とか辻褄合わせが無理)ですが、我ながら今回はうまくいったなあ!とホッとしています。

 

以上裏話でした。

今回も長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

ではまた(^^)/